HOME > 生産ライン > フィールド紹介 > 開先加工

開先加工

1次加工工程 開先加工担当
中谷 俊一

入社3年目(2014年8月入社)
私は開先加工と塗装の業務を担当しています。
まず、開先加工とは「仕口」と呼ばれる約1メートルほどに切断されたH形鋼の先端部分を、開先機という機械に掛け斜めに削ります。削り終わったら、削った箇所をグラインダーで綺麗に処理する作業です。
鉄骨構造には大きく二通りの接合方法があり、一つは溶接接合、もう一つはボルト接合です。ボルト接合は上下からボルトとナットで締める方法です。ボルト接合の場合鉄と鉄が重なる部分(摩擦面といいます)を摩擦処理しなければいけません。これを黒皮取りと言います。この作業は非常に大変で体力もいります。開先加工ではこの作業も含めた作業になります。
またこの開先加工の精度により、次工程のパネル加工での溶接する際に非常に重要な作業にあたり、出来次第によって溶接のし易さ、溶接時間が大きく変わってきます。

入社して四ヶ月経って初めて開先加工をしたとき、一日に数回は何かしらの問題が起こり、工数が伸び悩みました。それから半年ほどは同じような毎日が続きましたが、一年を過ぎたころから自然と抱えていた問題が自分で解決できるようになっていき、思い通りに機械を稼働させることができてきました。次工程でしっかりと溶接されているのを見ると、安心感と共に達成感がわいてきます。
とてもしんどい工程ではありますが、それゆえに終わった後の緊張感から解き放たれた達成感を味わいながら迎える休日は、ハンパなく気持ちよく、心地いい疲れで幸せを感じています。

ページの先頭へ