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塗装

最終工程 塗装担当
中谷 俊一

入社3年目(2014年8月入社)
塗装とはいわゆるペンキを塗る事です。
製品が出来上がり、塗装工程まで来たらまず「けれん」という作業をします。鉄は錆びやすく、水にぬれ乾燥すると錆が発生します。塗装はペンキという塗料を使って鋼材に塗膜を張っていく工程で、その塗膜が錆を防ぐ役割をします。錆が発生した状態で塗装をすると、鋼材に直接ではなく錆の上から塗膜を張ることになり、時間が経つとボロボロ錆とともに剥がれ落ちます。そうならないために、塗装する前に錆を削り落とす必要があります。この作業を「けれん」と言います。
けれんが終わればいよいよ塗装です。エアレスという機械を用い製品に吹き付けます。ここで重要なのは、まんべんなく均等に塗る事です。塗膜の厚さを膜厚と言いますが、膜厚にも決まりがあり、薄すぎても厚すぎてもいけません。見た目以上に難しく初めは多く吹き付けすぎて、ペンキが垂れることもよくありました。
またこの工程は外での作業が多く、天候も重要となります。
特に冬場は乾きにくい上、天候によっては作業自体出来ないこともあります。逆に夏は暑さで体が思うように動かないこともありました。入社したての頃は三十分に一度は休憩しないと辛かったのをよく覚えています。ですが慣れればとても楽しい作業であり、熱中できるやりがいのある仕事です。

塗装工程が最終工程となり、塗り終われば完成となります。いろんな工程を経て自分のところへ来ることを考えれば、携わった全員の思いをのせて仕上げるわけであります。責任は重大ですが完成された製品はとても美しいと感じます。
ものづくりの奥の深さを知った今、さらに深い知識を得たいという気持ちが昂り始めました。

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